【パリ五輪】オリンピックでソフトボールはなぜ除外？ロス五輪で復活？

女子ソフトボール日本代表は2021年開催の東京オリンピックで金メダルを獲得しました。

次のオリンピックでも日本代表の連覇が期待されるなか、残念ながら2024年夏開催のパリオリンピックでは、ソフトボールの競技は開催されません。

なんで？と思う方も多いかもしれません。

この記事ではその理由について触れますので、気になる方はぜひ最後までご覧ください！

ソフトボール女子日本代表について

ソフトボール女子日本代表について、簡単にご説明します。

愛称	SOFT JAPAN（ソフトジャパン）
オリンピック出場回数	5回
オリンピック金メダル獲得回数	2回（2008北京、2021東京）

有名選手・名監督

監督 : 宇津木妙子さん

宇津木妙子さんは「厳しい」「怖い」「スパルタ指導」というイメージの監督ですが、とても選手思いの素晴らしい監督です。

監督の指導のおかげか、宇津木妙子さんが就任して女子ソフトボールは強くなり、オリンピックでメダルを獲得し、退任後の北京五輪では金メダルを獲得しました。

選手 : 上野由岐子さん

「女子ソフトボール界のレジェンド」

という異名にふさわしい投手、上野由岐子さん。そんな彼女も40歳を過ぎてなお、現役の選手。

7月4日～8日に行われる「日米対抗ソフトボール2024」にも選出されています。

パリ五輪でソフトボールが除外された理由とは？

そもそも正式競技ではない

ソフトボール女子日本代表はオリンピック優勝候補のイメージが強いですが、実はソフトボールは正式競技ではありません。

オリンピック憲章によると、オリンピックの正式競技になる基準は「男子では4大陸75カ国以上、女子では3大陸40カ国以上、冬季五輪の場合は3大陸25カ国以上で広く行なわれている競技」という条件があります。

そのため、2012年のロンドン五輪からソフトボールが競技種目から外されることに……

しかし、2021年開催の東京五輪から、開催国に「追加種目、追加競技」の提案権限が与えられ、東京五輪では追加競技として復活されました。

ソフトボールとともに、野球、空手も正式競技に入っておらず、2024年のパリ五輪では競技が開催されません。

競技参加国が少ない、歴史が浅い

オリンピックでのソフトボールは1996年のアトランタ五輪から採用されました。

そこから4年ごとに開催されるも、2012年のロンドン五輪、2016年のリオデジャネイロ五輪では競技一覧にソフトボールの名前がありません。

じつは、ソフトボールという競技への参加国が少なく、1996年～2008年のオリンピックでは8か国しか参加していません。
※世界の国の数は196か国です。

施設の確保が難しい

野球もそうですが、ソフトボールの大会に合わせて新しく施設を建設するとなると、建設に大きなコストや土地が必要です。

たとえオリンピックのためにソフトボールの施設の建設をしたとしても、ソフトボールのさかんな国でなければ、オリンピック後にその施設が使われる可能性は低いというリスクがあるんです。

ヨーロッパではマイナースポーツ

過去にオリンピックでソフトボールに出場したヨーロッパの国はイタリア、オランダ、ギリシャの3か国のみ。

2024年オリンピック開催国であるフランスでも、もちろんソフトボールはマイナースポーツです。

そのため、開催国が使える「追加競技、追加種目」の提案権限を使わないことに……

なお、先の2028年ロサンゼルス五輪（アメリカ）では、「ソフトボール（＋野球）」が追加競技として開催予定です。

オリンピック競技数の増加

2024年のパリオリンピックでは、「ブレイキン」「スケートボード」「スポーツクライミング」「サーフィン」の4競技が採用されました。

パリ五輪では32競技329種目が行われます。

これ以上増えるとなると、コストや時間、さまざまな課題が増えるため、採用を見送ったのでしょうか。

まとめ

いかがでしたか？

2024年パリ五輪でソフトボール女子日本代表の勇姿を見ることはできませんが、ほかにもさまざまな大会があります。

それらのテレビ放送は不明ですが、世界で活躍することに期待しましょう！

最後までご覧いただきありがとうございました。